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船の設計、製造管理
「商船事業」「艦船事業」「海洋エンジニアリング事業」「ライフサイクル事業」
この4つの事業の総合力により、お客様の多様なニーズに包括的に対応できるシナジーを生み出しています。
日本の技術を未来に繋いでいく担い手として、船の造修にとどまらず将来技術の開発にも挑戦し続けていきます。
船舶海洋分野の「技術」と「ものづくり」で、社会の発展に貢献する。
2013年1月1日、マーケティング力が強みのユニバーサル造船株式会社(JFEホールディングス子会社)と、技術力が強みの株式会社IHIマリンユナイテッド(IHI子会社)が経営統合し、当社(JMU)が誕生しました。社名には、「日本の造船連合として、世界の造船業のリーディングカンパニーを目指す」という強い想いが込められています。
以下の4分野で事業を展開しています。
コンテナ船、原油タンカー、ばら積み船、自動車運搬船、カーフェリー、等の設計・建造
※設計は後述の日本シップヤード株式会社が担当
護衛艦、掃海艦、南極観測船、保安庁船、漁業取締船、観光遊覧船、等の設計・建造
洋上風力発電設備、昇降型作業台船、内航船向け省エネソリューション等のエンジニアリング
運航中船舶の修理、改造、機器等のメンテナンスの支援
統合により結集・強化された「開発・技術力」、「営業力」、「大型建造設備」等の経営資源を最大限に活用し、4つの事業所で、それぞれの特長を活かした付加価値の高い船舶を建造しています。
また2021年1月には今治造船株式会社との資本業務提携により、一般商船・海洋浮体構造物の営業及び設計の専門会社「日本シップヤード株式会社」を設立。商船事業の国際競争力を強化することを目的として設立しました。近年はカーボンフリー燃料として注目されるアンモニア焚き貨物船の共同開発を進めるなど、業界トップクラスの省エネ・環境対応技術と商品開発力で常に世界をリードする技術革新に取り組んでいます。
JMUの大きな強みである氷海技術や燃費性能は、技術研究所で保持している設備が担保しています。世界最大規模の船型試験水槽なども保有しているため、実際の船により近い大規模な試験を行うことが可能です。また、北極や南極など、氷が張った海の状態を再現することができる「氷海水槽」は日本で唯一、民間企業では、この技術研究所でのみ稼働している設備です。JMUが有する高度な氷海技術の進歩を支えています。
技術研究所の氷海水槽にて試験を実施、磯子工場にて2026年11月の完成を目指して建造中の船があります。日本初となる砕氷機能を持つ北極域研究船「みらいⅡ」です。
海氷の減少傾向が続く北極域は、気候変動の最前線の現場として注目度が高まっています。みらいⅡは、国内の研究船が入れなかった北極点付近の海氷域まで北上して観測できることが最大の特徴です。海洋や海氷などのデータを集めて気候変動の仕組みを理解し、将来予測の精度向上につなげるなど温暖化対策への貢献が期待されています。
呉事業所で建造したコンテナ船「ONE INNOVATION」がシップ・オブ・ザ・イヤー2023を受賞しました。
ジャパン マリンユナイテッド株式会社と今治造船株式会社の2社がタッグ(コンソーシアム)を組んで、両社の技術力を結集し、合計6隻建造しました。シップ・オブ・ザ・イヤーは、シリーズ船の1、2番船が選ばれました。
シップ・オブ・ザ・イヤーとは、毎年日本で建造された話題の船から、公益社団法人 日本船舶海洋工学会が「技術的・芸術的・社会的に優れた船」を選び、授与しています。
✅受賞ポイント
✓超大型船の建造が先行していた韓国・中国に対抗すべく、約半年という短期間で6隻を建造
✓世界最高水準の積載能力と燃費の良さで、環境にやさしい船を実現
✓風による空気抵抗を減らすと同時に、より沢山のコンテナが積載できるようにした、特徴的な船首(新技術!)
主として商船、艦船、海洋エンジニアリング事業における機関設計(*1)、船体艤装設計(*2)、また各工場における機関、船体艤装の生産管理スタッフ(*3) として活躍しています。
(*1) 機関設計:推進用メインエンジン、発電、各種補機を構成するプラント設計
(*2) 船体艤装設計:輸送貨物の積下ろしに使用する大型クレーンやパイプラインのプラント設計
(*3) 生産管理スタッフ:船の建造に際して設計されたプラントを安全性・期日・コスト制約を守ったうえで進行させる管理業務
船は世界一大きな乗り物であり、動くプラントです。機械、電気、環境、建築、ITとあらゆる技術が詰まっています。製造は自動化できない部分も多く、全長300m以上のモノづくりでありながら、ミリ単位の精度管理も必要。ただ、どんなに大きなものでも、仲間と一緒にその手で一つずつ積み重ねたことが形になっていくのです。そうやって自分が手がけた船が海へと旅立っていく姿には、なにものにも代えがたい感動があります。そんな感動を共有できる仲間をお待ちしております。
国内造船業界のトップランナーとして世界規模の仕事を。
私達ジャパン マリンユナイテッド(JMU)は、国内建造実績第2位、世界第7位の造船会社です。
皆さんは「船」と聞いて何をイメージされるでしょうか?
周りを海に囲まれる日本は、海外と行う貿易のうち、実に「99%」を船舶による海上輸送に依存しており、船は暮らしの生命線です。
JMUは多種多様な船の建造を手掛けており、例えば、人・原油・食料・衣服等を運ぶ商船や日本の安全を守る海上自衛隊、海上保安庁向けの艦船、日本のクリーンエネルギーとして期待される洋上風力発電の土台やその設置船等があります。
多様な船の建造から培われた技術力は世界トップレベルです。
造船は、他には類を見ないほどの大きなモノづくり。
必然的に、関わる人の数も膨大です。だからこそ、必要とされるのが「チームワーク」。
細かく工程分けされた一つひとつの緻密な仕事が、密なコミュニケーションのもと巨大な船体を造りあげます。その作業の多くはハンドメイド。
なによりも「つくる楽しさ」を実感することができるでしょう。
それは、一人ではつくることができない。けれど、自分一人が欠けてもつくることはできない。
若手もベテランも関係なく、仲間たちと力をあわせて大きなモノをつくりあげる達成感を、共に味わいませんか。
船は外見も巨大ですが内部も複雑です。
何週間も航海をするために船内で消費する電力や蒸気を生成するプラント、乗組員が生活をするために必要な設備、貨物の積み下ろしのための装備などがあり、そして船が目的地にたどり着くための足となる推進系があります。
巨大な船を動かすためには巨大なエンジンと巨大なプロペラ、そしてこれらをつなぐための軸と軸受が必要です。
プロペラの直径は大きいものでは10m超、重さは約100トンととなりこれほど巨大な回転物はこの業界以外ではあまりないのではないでしょうか。しかも海中にあるのでトラブルがあっても容易に修理交換ができない環境のため、高い信頼性が求められます。このように書くと推進軸系の設計は少し難しそうに思えますが皆さんそしてなにより世界一大きな乗り物が進水し命名され大海原へ旅立っていく姿はとても感慨深いです。自分が携わった製品が文字通り世界中を舞台に活躍するということも魅力だと思っています。