研究開発を支援する、専門の技術者集団。
SDGsへの取り組み
技術職
川重テクノロジーは、1978年5月に川崎重工の技術研究所分析部門が分離、独立し、技術を提供する会社として設立されました。従業員の90%が理系のエンジニアで成り立ち、様々な技術分野にわたり、専門の知識と技術を重工業ものづくりの場面で活かしています。
一. <使命> 適切な技術・製品・サービスをトータル・ソリューションとして顧客に提供し、社会の発展に貢献する。
一. <努力姿勢> 顧客の満足と信頼を得るため、各部門がトップレベルの能力を保持するよう、常に研鑽に努める。
一. <従業員> 企業活動のすべてにおいて、環境の保全と従業員の安全・健康の維持を基本とする。
一. <社会的責任> 公正・誠実を旨とした業務の遂行と情報の機密保持厳守に務め、企業の社会的責任を全うする。
一. <社風> 個人の創造力とチームワークが十分に発揮される、チャレンジ精神にあふれた社風の育成に努める。
▲川重テクノロジー本社
JIS、ASTM、ISOなどさまざまな試験規格に対応しています。
たとえば、航空・宇宙・船舶の分野では、JIS H 8711アルミニウム合金の応力腐食割れ試験方法、鉄道分野では、JISE 4031鉄道車両用品 - 振動及び衝撃試験方法、自動車・二輪車の分野では、JIS D 0207自動車部品の防じん及び耐じん試験通則など、多岐にわたる数多くの試験に対応しています。
ISO9001:2015およびJIS Q 9001:2015の品質マネジメントシステムの認証を取得しており、技術サービスの品質管理において国際基準に準拠した品質管理を行っています。高度な技術要件に対応する力と、継続的にサービス品質を向上させています。
新製品の強度や既存の機械・構造物の耐久性を評価するため、試験方法の提案と試験の実施を行います。
構造物の強度試験では、実製品や実際の構造強度を調べ、実際の構造物に作用する荷重を模擬し、さらに試験機で供試体にその荷重を与えることで、実構造物の強度評価を行います。
ハンドルの耐久試験の事例では、実物に近い動作を再現するテスト装置を設計・製作し、ハンドルの形状や製造方法の違いによる耐久性を評価します。
▲ハンドルの耐久性試験
振動・騒音の計測および、振動試験方法の提案と試験の実施を行います。
構造物の振動計測と評価では、実際の稼動状態で発生する振動を計測し、許容値を満たさない過大な振動が発生している場合は、その要因分析と対策案を提案します。通常のセンサでは計測できない高温環境や回転機械の振動を計測する技術も有しています。
様々な計測や評価技術を用い、振動・騒音に関する技術課題を解決に導きます。
様々な機械部品の損傷に関する調査とその防止対応策の検討、引張、曲げなどの機械的性質の試験、金属材料の耐食性評価、電気化学試験、表面形状測定装置や画像解析装置を用いた材料のメカニズムを解析します。
機械部品であるアルミニウム合金の表面が変色した事例では、母材となったアルミニウムと水銀が反応したことでアマルガムが形成され、表面の酸化皮膜が形成されないまま腐食が発生したと推定されました。対策として、無機水銀を含む空気などの環境と直接接触を回避するため、水銀とのアマルガムが形成されないような表面コーティングを検討することができ、提案します。
コンピュータシミュレーション(FEM解析、CFD解析)を用いたモデルベースによる製品の強度評価や性能評価を行うソリューションを提供します。対象製品は陸・海・空の多岐にわたり、たとえばモーターサイクルやガスタービン等の産業機器、船舶、航空機があげられます。固体および流体に加え、伝熱、粒子等様々な分野を扱います。シミュレーションにより、製品に荷重が作用した場合、変形、応力の構造強度について、抵抗、効率の熱流体性能について、生じた現象とメカニズムを解明し、製品の開発設計に役立てます。
近年カーボンニュートラルの流れを受け、水素はもとより様々な次世代の燃料を対象にし、開発製品の性能予測、安全性評価のためのシミュレーションを実施します。
設計環境の自動最適化の分野として、シミュレーションに合わせAI技術を活用しながら、各種の自動化、最適化、設計支援ツールを開発します。
産業機器、輸送用機器、エンジンなどの新製品・新技術の研究開発を支援します。特殊な条件下における実験の検討、実施、結果の考察まで幅広い分野の知識と技術を駆使し、研究・開発にかかわります。
酸化触媒の評価試験の事例では、試作した酸化触媒を用いて様々な条件を組み合わせた評価試験を実施します。使用される環境を模擬した触媒評価を行うため、試験装置を環境に応じてその都度設計し、製作します。これまで製作した触媒評価のための基本機器も保有しているため、既存の機器を組み合わせることで、困難な条件にも対応した試験を行い、試験結果を取得し、結果の検討、提案を行います。
試験内容に合わせた触媒評価試験装置を設計・製作し、装置そのものを提供することもあり、試験方法や環境設定の支援も合わせて行います。
▲酸化触媒のラボ試験
川重テクノロジーは、陸・海・空はもとより、遥かな宇宙から深海まで、多彩な製品分野の研究開発を支援する専門の技術者集団です。
○テクノロジーの頂点へ
川崎重工グループをはじめ、ものづくりの分野で製品の信頼性を高め、安全性を確かなものにし、付加価値を向上させるための開発、研究、評価・実験・試験、調査、ソフトウェア開発などを行っています。
○やりがいにあふれた環境
川重テクノロジーがかかわる対象は、何万トンもの巨大なタンカーから、わずか数ミリのバネ、元素レベルの素材まで幅広く、多岐にわたります。
ものづくりの上流から下流、開発設計から生産製造、品質保証まで、さらには製品が実際に使われる現場まで、技術を融合させながらかかわっています。
学校で学ぶ知識、技術を実践できる環境が川重テクノロジーにはあります。
わたしたちと一緒に、製品が世に送り出されるのを見届けてみませんか。
入社時教育、入社後のフォロー研修で社会人としてのマインドを醸成します。配属後は、OJTにより業務をとおして実践的なスキルを習得します。技術者としての成長を先輩や上司がサポートしています。
専門分野の知識・技術力向上のための教育も充実しています。工学研修をはじめ、情報技術分野の研修など、個々の能力を高めることを重視しています。英語教育のe-Learningや昇進時の集合研修があります
川重テクノロジー 株式会社