株式会社 帝国電機製作所

事業内容

キャンドモータポンプ（※）等の製造・販売、定量ポンプ製造・販売
※ポンプとモータが一体型となった完全無漏洩が特徴のポンプ

会社紹介

社是

　　「みんなで良くなろう」、「誠実に事に当たろう」、「積極的にやろう」の3つを社是としています。
　　特に「みんなで良くなろう」を上位としており、全社員に定着しています。

経営理念

　「私たちは事業活動を通じて人の心を豊かにするとともに、持続可能な社会の実現に貢献します。」を経営理念としております。
　人々の暮らしや持続可能な社会の実現に役立つ、安全・安心な製品づくりにこだわることで、当社とお取引いただいているお客様はもちろん、当社にご出資いただいている株主様、地域の方々、従業員等、当社に関わる全ての人々に幸せを感じていただくことが当社の存在意義であることを明文化したものです。

経営計画

・環境貢献を軸とする持続的な成長戦略
　当社のキャンドモータポンプには競争力と市場からの期待があると考えており、将来的に成長が見込まれる脱炭素市場等の獲得に向け、強みと機会を最大限活かすための基盤整備に取り組んでいます。脱炭素市場においては既に各分野への採用が進んでおり、実証実験を経て需要が一気に加速すると見込んでいます。

・サステナブルな生産・調達体制の整備
　当社のキャンドモータポンプは完全受注生産ですが、海外向けの高難度案件が増加しています。多様な受注形態への対応を可能とするには設計効率の向上、技術対応力の高度化、サプライチェーンの強化が喫緊の課題となっています。特に機械系が関連する技術開発部門においてはDXの推進や人材育成の強化、エンゲージメント調査に基づくモチベーションアップなどに取り組んでいます。

当社技術の最新事例

　『脱炭素社会』の実現に向けた新しい研究や技術革新が様々な分野で進んでいますが、当社のキャンドモータポンプは「完全無漏洩構造」と「高温・低温・高圧」等の厳しい環境にも容易に対応できることから、「エネルギー」「二酸化炭素貯留・再利用」「発電」「ケミカル」等の様々な分野で採用されています。
　また、当社のキャンドモータポンプはアジア・米国・欧州等、世界各地で使用されています。日本にJIS規格があるように、世界にはそれぞれの国や地域に応じたものづくりの規格が定められており、事業をグローバルに展開するためには、現地の規格に準拠、場合によってはその認定を取得している必要があります。当社のグローバルなものづくりに適用される様々な海外規格への対応例をみなさんにご紹介します。

① 各国の『防爆規格』に準拠した機械設計
　多くのキャンドモータポンプは石油化学プラントなどで使用されているため、ポンプが稼働する現場は可燃性ガスや可燃性液体の蒸気と空気が混合する「爆発性雰囲気」を想定することが一般的です。ここに電気火花や高温の物体などの点火/発火源が存在すると爆発事故に繋がるため、爆発性雰囲気が想定される現場に使用する電気機器は法令により、「防爆構造」という特殊な構造を備えた認定品であることが求められます。
　当社は日本をはじめ、世界各国の防爆認定を多数取得しており、これからも認定取得に取り組んでいきます。

② 『API685規格』準拠で石油精製市場を開拓
　米国石油学会が制定するAPI規格にはキャンドモータポンプに適用される『API685規格』があります。特に「安定稼働」の観点から機器を厳重に管理する石油精製の分野などに採用されており、その要求内容は非常に高度なものとなっています。『API685規格』に準拠した付加価値の高いキャンドモータポンプを通して、中東などの大型石油精製プラントに向けた一層のアプローチを展開していきます。

③ 『ISO2858規格』準拠で欧州市場を開拓
　欧州市場を開拓するため、外形寸法、性能仕様を定めた国際規格である『ISO2858規格』に完全準拠したキャンドモータポンプを新たに開発、製品にラインナップしました。開発の過程では流体解析などの最新技術を導入することで、ポンプ特性の改善も同時に実現するなど、既存技術のブラッシュアップにもつなげました。

④ 『ASME B73.3規格』準拠で米国市場を深耕
　巨大な米国市場の更なる深耕に向けて、ISO2858規格の米国版とも言える『ASME B73.3規格』に準拠した製品のラインナップにも取り組んでいます。また、設計面だけでなく、当社の米国現地法人とタッグを組んだノックダウン生産により、お客様のニーズにタイムリーに応えられる体制も整備しています。