まぜる技術・ナノ分散技術が世界で活躍!

淺田鉄工 株式会社

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担当者:総務部 課長 新本 知史(あらもと さとし)

 

〒569-0034 大阪府高槻市大塚町4丁目12番5号

 

TEL:072-670-6811

 

インターンシップ窓口

同上

重点キーワード
最先端モノづくりを支える分散機のトップメーカー
あらゆる顧客ニーズに対応可能な蓄積された技術力
工場全体設備も手掛けるトータルエンジニアリング

配属先内訳過去3年間の平均値

機械系学生入社数

3

配属先内訳

研究開発・設計
30
生産技術・製造
70
その他
0

勤務地内訳

関西地区
100
その他の地区
0

事業内容

撹拌機・分散機、粉砕機の開発・設計・製造から
生産ラインまでのトータルエンジニアリング

企業プロフィール

淺田鉄工の歴史は古く、110年以上前の1905年に大阪市で創業しました。
当初は染色機械を造っていました。工場の近隣に塗料メーカーがあり、そこに海外の撹拌機が入っていて、その修理などもしていました。あるとき、その撹拌機を造ってみないかと言われて造り始めたのが現在の事業へとつながることになりました。 見よう見まねで造っているうちに独自の技術を高め、戦後、高速剪断撹拌機を開発し、発売しました。現在も「デスパ(DESPA)」の名称で知られる最もポピュラーなこの撹拌機は、従来使われていました低速プロペラミキサー等と比べると飛躍的に性能が向上したため、「いくら造っても売れた」という大ヒット商品となり、高度成長期とあいまって弊社発展の礎となり、1953年に株式会社に組織を変更し、東京支店・名古屋営業所を開設し、事業を拡大していきました。
次の大きな転機となったのは、ビデオテープの生産設備を手掛けたことでした。
ビデオテープは、磁性粉を塗料状にしたものをフィルムに塗って生産します。塗料の生産ラインで培ってきた混ぜる技術が、他の産業でも活用できることがわかり、マーケットが広がりました。これを機に、電子部品・電池分野へと市場を拡大していきます。多様な顧客の多彩なニーズに応えていくことで、淺田鉄工の技術力は格段に上がり、トータルエンジニアリングへの展開も進んでいきました。
電子部品の機械はお客様との共同研究で開発していかねばなりませんので、時間も手間もかかりますが、それに応えることができれば実績となり、次の受注につながります。また、車載用(電気自動車)への展開で、現在需要が急拡大しているリチウムイオン電池の電極材料製造用の機械・設備もニッカド電池やニッケル水素電池で長年にわたって実績を積み上げてきたからこそ今の受注があります。

<スマートフォンでも>

それではここで、当社の機械が活躍する領域を、皆さんが日常当たり前のように使いこなされているスマートフォン一つを取って深掘りし、具体例を紹介します。高い質感にするための特殊塗料、液晶ディスプレイの画質を左右するカラーフィルターレジストインキ、長時間使用を可能にするリチウムイオン電池、スマホ1台あたり約700個も搭載される積層セラミックコンデンサ等の電子部品、いずれもその製造工程において当社の分散機・撹拌機が多数使用され、世の中になくてはならない存在になっています。


<当社の強み・組織力>

では、なぜこういった先端分野のユーザーにおいて当社の製品が高いシェアを占めることができるのでしょうか。それは、ユーザーの要望にきめ細かく対応し、その要望に合ったものが造れるからです。カタログにはいくつもの製品を載せていますが、そのままの機械が出ることはほとんどありません。ユーザーのさまざまな要望に対して、「それならこの機械をこのように改良しましょう。」と提案し、テスト機で実験します。実験と評価を何度か繰り返し、ユーザーが納得できるものができれば、ようやく受注となり、機械の設計・製造に取り掛かります。さらに、当社ではユーザーの要望を受けて、プラント(電気設備・配管設備・原料仕込等)の設計・設置工事も請け負うトータルエンジニアリングでユーザーのニーズに応えています。そのスパンは1年以上、場合によっては数年の長期間に渡ることも珍しくありません。さまざまなユーザーのニーズに的確に応えられる高い技術力と、きめ細かな対応力を持つ各組織、そしてトータルエンジニアリングを提供するパートナー会社との連携などが相まって、ユーザーから「淺田鉄工なら思った通りの生産設備が出来上がる。」と高い信頼が寄せられています。

<機械本体の強み>

それでは機械本体の強みについてお話します。分散機は、撹拌機に比べて、より細かい粒子径への、液体材料粒子の微小化・均質化が求められる機械です。
セラミックやガラス製のビーズをメディア(材料を均一に分散させるための媒体)として使用し、分散機の中に入れて微小化する機械です。
メディア微小化により、高い分散効果が期待できますが、液体材料とメディア分離(メディアは定量が保持できないと分散性能がばらつくため、分散機から流出しない工夫が必要)の問題等、技術的ハードルも高くなります。当社の主力分散機「ピコミル」は、遠心分離機構でそれらのハードルをクリアし、多様な業界の、微小メディアを必要とする生産ラインで使用されています。また「エコミル」は、撹拌ローターとビーズ分離部を別駆動にすることで、それぞれを最適な回転数で運転することを可能にし、0.05mmもの微小メディアでも安定稼働が可能になり、極めて高度な分散度合いが要求される高級塗料や電子部品のセラミック原料処理等の生産ラインで使用されています。

<開発力・技術力>

近年、当社は超微小メディアを使用できる「超ソフト分散機レボミル」、メディアを使うことなく高いせん断速度を実現した「ゼロミル」、極めて高い粘度の液体も分散できる「タフミル」という3種類の新製品をリリースしました。
従来はユーザーのニーズに応えて新しい機能・技術を開発していくというスタイルでしたが、この3機種はそこから一歩進んで、ユーザーのニーズを先取りして開発したものです。塗料業界・電子部品業界・電池業界など主要ターゲットを想定していますが、それぞれ画期的な性能を備えていますので、新しい用途も考えられます。幅広い業界のユーザーに発信して、新規の用途開発も展開していきます。
そして、それらの機械を生み出してきたのが、当社の技術開発陣です。ユーザーに日本や世界を代表する企業が並ぶ当社では、従業員120名の内、30名近いメンバーが、開発部及び設計を中心とした技術部に所属しています。ユーザー毎に出される要望に応じてきめ細かいカスタマイズを行うのはもちろんですが、日本の先端産業から出される、極めて難易度の高いニーズや相談にも対応しています。すぐにビジネスにはならない案件も含め、こうした問題から逃げずにユーザーと一緒になって、実験を行い、しつこく粘り強く解決を目指す姿勢が高く評価されています。とりわけ技術開発陣の若いスタッフにおいては、日本や世界を代表するユーザーとの日常的なやりとり、そして自身の担当する案件が無事完成した時のやりがいと達成感を積み重ねていくことで、自信を付け、人間的にも成長していく姿が垣間見られる会社です。あなたも是非、淺田鉄工の仲間になりませんか?
淺田鉄工は、今後も「混ぜる」そして「分散する」機能に特化し続けることで革新的な製品を提供し、広く産業社会に貢献していきます。

現況と特色

モノづくりの世界では、さまざまな工業製品において原材料(液体材料)を混ぜ合わせる撹拌や粒子を分散させるなどの工程は欠かせない技術で、それは出来上がる製品の性能・品質を左右する極めて重要な工程になります。当社はその工程を担う分散機・撹拌機の分野で国内トップシェアを誇っています。ユーザーは塗料・インクをはじめとする化学品メーカー、製紙、医療品と幅広く、特に成長著しいリチウムイオン電池(正極・負極の電極材料製造用)や電子部品(セラミック原材料処理用)など、先端産業各社の生産現場で当社の機械が高いシェアを占めています。一般の人の目には触れることのない機械ですが、現代社会に深く貢献しています。各種機械の基本部分以外はユーザーによって仕様が異なり、全く同じ機械はほとんどない個別受注型製造業です。

当社の期待する人材

製品の開発から設計・製造・販売・エンジニアリング・メンテまで対応している為、社内外の人達との関わりも多く、協調性とやる気のある人を求めています。

社風・職場環境

若い人でも大手ユーザーを相手に大きな仕事を任される、大きな会社では味わえない仕事内容。しかも、アットホームな雰囲気で非常に働き甲斐のある職場。
高い定着率を誇っています。

SUMMARY

社名
所在地
〒569-0034 大阪府高槻市大塚町4丁目12番5号
TEL:072-670-6811  FAX:072-670-6814
設立
1905年9月
資本金
9,900万円
代表者
代表取締役社長 小田 浩史
株式
非上場
売上高
51億円(2022年度)
従業員数
121名
勤務地
高槻市・千葉県
All Rights Reserved, Copyright(C) The Japan Society of Mechanical Engineers Kansai Branch
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