「人×技×熱」で快適な明日(あす)を創る。
未来へつなぐ。
配属先内訳過去3年間の平均値
機械系学生入社数
配属先内訳
勤務地内訳
事業内容
吸収冷温水機(大型施設向け空調機)および汎用ボイラの設計開発・製造・販売・アフターサービス
企業プロフィール
機関車から始まった熱エネルギーへの挑戦
当社の歴史の始まりは、機関車メーカー「汽車製造(株)」として創業を始めた1896年(明治32年)に遡ります。
蒸気機関車の動力源としてのボイラの製造を開始以降、吸収冷温水機(空調機)の開発に至るまで、「熱」というキーワードで新しい技術を積極的に取り入れ、熱源機器のパイオニアとして様々な製品を世に送り出してきました。
1972年に「川重冷熱サービス株式会社」として設立、1978年に「川重冷熱工業株式会社」へ社名変更、以来「吸収冷温水機」および「汎用ボイラ」の専門機器メーカーとして国内・海外へと事業を展開し、開発、設計、製造、販売、アフターサービスまですべて一貫して行ない、2022年3月で創立50周年を迎えました。
ボイラ事業においては、2019年に業界最高ボイラ効率 99%の小型貫流ボイラ「WILLHEAT(ウィルヒート)」の販売を開始、現在までラインナップの拡充を続けています。2021年以降は、海外市場への拡販も進めています。
空調事業では世界最高効率の省エネを実現した「三重効用吸収冷温水機」が「第17回省エネ大賞 省エネルギーセンター会長賞」を、二重効用機「エフィシオ」が「日刊工業新聞社 十大新製品賞(第56回)」や「日本ガス協会 技術賞」を受賞するなど、その技術力は広く認められています。
どちらも普段の生活の中で目にする製品ではありませんが、実は高い技術力で、人々の当たり前の日常を支える「縁の下の力持ち」なのです。
「熱」を活用した環境技術
水素専焼バーナを搭載した小型貫流ボイラ
▲水素専焼小型貫流ボイラ
川崎重工グループは、将来の水素エネルギーの普及を見据え、水素エネルギーサプライチェーンに必要なインフラ技術の開発・製品化に取り組んでいます。その中でも、当社は、水素エネルギーを「つかう」という分野に注力し、技術開発を行なっています。
2018年に地球環境にやさしい次世代エネルギーとして期待が高まりつつある水素を燃料としたバーナを新開発し、2021年5月には、ボイラー技士免許が不要な小型貫流ボイラに搭載し、「水素専焼小型貫流ボイラ」として販売を開始しました。
水素は、燃焼時に二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーですが、火炎温度が高いことから天然ガス燃焼時に比べて約3倍のNOxが発生しますが、本製品では、独自の水素と空気の混合方式により、天然ガス焚き並みのNOxを実現しました。さらに、従来の蒸気噴霧がないため、蒸気出力や熱損失などの無駄がなく、また排ガスを再循環させる機器が不要なため、メンテナンス性が高まるなど、従来の水素燃焼ボイラと比べて低コストでの運用を可能にしました。
吸収冷温水機における省エネ・省CO2システム
水を冷媒とし、フロン類を一切使わないクリーンな空調機器である「吸収冷温水機」。主に駅ビル、空港、病院、ショッピングセンターといった大型施設で利用されています。
しかし、実は「吸収冷温水機」を使用した空調システムは、「冷温水ポンプ」・「冷却水ポンプ」・「冷却塔」など、「吸収冷温水機」を中心としてその周辺の多くの設備から成り立っており、システム全体の省エネ・省CO2を進めるには、個々の設備の効率を高めるのみでは無く、総合的に制御する必要があります。そこで開発したのが『e-Cop Saver®』です。『e-Cop Saver®』を用いて、機器の効率化制御やポンプの流量制御など、空調システム全体を制御することで、機器本体の燃料消費を削減するのみでなく、システム全体のエネルギー消費を削減することができ、CO2削減に繋がります。
当社では高効率な機器を開発するのみでなく、納入後のシステム制御による最適な運転によって、低炭素化社会に貢献しています。
コージェネレーションシステム
現在、日本の発電量の約80%を占める火力発電では、投入エネルギーの約5~6割が電気に変換されず、「排熱」として捨てられています。発電所に限らず、食品工場や病院で自家発電をする際にも、ガスタービン・ガスエンジンから排出される高温のガス、温水などの「排熱」が存在します。当社が扱う廃温水利用型の吸収冷温水機「ジェネリンク」や排熱ボイラは、このような排熱エネルギーを熱源として再利用することでガス・油などの燃料消費量を削減し、システム全体で省エネルギー、CO2排出量の削減、NOxやSOxの低減を実現しています。
2022年には「水素30%混焼追焚バーナ付排熱ボイラ」を製品化し、コージェネ大賞2022 技術開発部門「優秀賞」を受賞しました。本製品は、熱需要が特に多い工場で導入されている都市ガス専焼追焚きバーナをベースに開発したもので、水素を体積比30%までの割合で都市ガスと混焼して安定した運用ができる製品です。既設の都市ガス専焼追焚きバーナの一部の部品を交換することでも導入が可能なことから、既存設備を流用しながら水素供給ユニットの追加や燃焼制御プログラムの変更などを行うのみで水素エネルギーを活用することができます。
当社は、水素エネルギーの利用拡大を見据え、引き続き水素関連製品の技術革新とラインナップ拡充など「熱の低・脱炭素化」に積極的に取り組み、お客様と共に環境負荷の低減と低炭素・カーボンニュートラル社会の実現へ貢献していきます。
現況と特色
私たち川重冷熱工業は、人々の"当たり前の日常"を支える大型空調機(吸収冷温水機)と汎用ボイラを製造している機械メーカーです。
大型空調機においては、病院・大型商業施設・地域冷暖房といった様々な場所で、これまでに16,000台以上が採用され活躍しており、汎用ボイラにおいては、工場用の大型ボイラや暖房・給食センター用の小型ボイラまで、主には産業用途の動力源として9,000台以上が採用されています。
また、川崎重工グループの1社として、脱炭素・低炭素社会の実現に向けて水素関連事業への取り組みも積極的に進めています。2021年5月には、世界初のドライ式低NOxバーナを搭載した水素専焼小型貫流ボイラの発売を開始し、今後も水素適用製品の拡充にむけて開発を進めています。
当社の期待する人材
私たちは、2022年3月に創立50周年を迎えました。これからも、人々の"こうあってほしい"という快適な日常をつくり続けるために、「やりたい!を、やってやろう。」のスローガンのもと、一緒に新たな川重冷熱をつくっていってくださる仲間を募集しています。
【求める人物像】
①何事もコツコツと努力を積み重ねられる!
②周囲とコミュニケーションを取りながら、協力して取り組める!
③前向きに、積極的に物事に取り組んでいける!
社風・職場環境
当社では、滋賀県草津市にある滋賀工場に開発・設計部門と製造部門を集約しています。滋賀工場ですべての吸収冷温水機・汎用ボイラを製造し、全国津々浦々へ納入するため、自身が開発・設計に携わった製品が、イチから作り上げられる様子を間近で感じられるのは、従業員のやりがいに繋がっています。
入社後1年間はOJT制度を設けており、先輩社員が指導員として業務の進め方などをしっかり教えてくれるため、研究分野が異なっていても、入社後にしっかりと学ぶことができる環境です。
◆過去3年以内の入社者定着率は97.5%!
◆男性の育児休業取得率がは50%!
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TEL:077-563-1111 FAX:077-563-1120 その他:https://www.khi.co.jp/corp/kte/50th_special/